aki阿房列車のリベンジブログ

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ブルトレ削減

18日付の朝日新聞一面の記事にあったことを、某SNSで知った。*1

なは・あかつき」は九州新幹線全通に伴う山陽新幹線乗り入れで確実に乗客は流れると思ってはいたが、相次ぐ削減を残念に思う。
時間(スピード)面で航空機や新幹線、価格面で夜行バスにかなわず、「カシオペア」や「トワイライトエキスプレス」のような豪華寝台特急は別として、ついに東京発のブルトレサンライズは存続)がゼロになるという現実が近づいてしまうことが残念でならない。
さらに、「北斗星」「日本海」にもメスが入ったこと。
朝日の記事によると、JR東日本がJR関係各社に廃止を打診していたらしい。
よって、廃止されるのは(どちらも)JR東日本持ちの運用であろう。
確かに、昨年「ふるさと銀河線」惜別乗車の帰りに「北斗星4号」を利用したときもガラガラだったし、その時の車掌さんが「(北海道新幹線工事の絡みで)いずれ減便されるかもしれない」との話が聞かれたが、こんなに早く訪れるとは思わなかった。
 
ついに、寝台列車は「時代遅れ」の烙印を押されてしまったのだろうか。
時間の有効利用で夜行列車を使うよりも、一気に新幹線や航空機で目的地に行き急ぐのだろうか?
(滞在先の格安ホテルの宿泊か、早朝発夜着の日帰りか?)
【参考記事】
アサヒ・ドットコム:詳細記事も転載します(リンク切れもあるので)。

 「ブルトレブルートレイン)」の愛称で親しまれてきたJRの寝台列車が、09年春にも、東京から西へ向かう路線から姿を消す可能性が高まっている。利用客の減少が主な原因で、ほかの路線も同様の事情を抱えている。一部の豪華列車を除き、将来的には廃止の方向にあるという。

 JR各社の複数の関係者によると、08年3月中旬のダイヤ改定で消えるブルトレは、京都―熊本間を走る「なは」と京都―長崎を結ぶ「あかつき」、東京―大阪の「銀河」。また、大阪―青森の「日本海」と上野―札幌の「北斗星」は、現行の1日2往復から、1往復に減る。このダイヤ改定は今年11月中旬に正式決定し、12月中旬に発表される予定だ。

 さらに、09年春のダイヤ改定では、東京―大分の「富士」と東京―熊本の「はやぶさ」の廃止が、JR各社の担当課長レベルで合意済み。これが正式に決まれば、大阪以西を走るブルトレは皆無になり、東京駅でブルトレは見られなくなる。ブルトレ発祥の地である九州などでは、地元の反発も予想されるという。

 新幹線や飛行機、夜行バスに押され、「利用率が低い」のが廃止の最大の理由で、「車両が老朽化している」「夜間の要員確保が難しい」などの事情もある。

 JR東日本の調べでは、JRが発足した87年のブルトレ利用者数と比較すると、東京から西へ向かう路線全体の利用者は05年には21%にまで落ち込んでいる。

 例えば、「はやぶさ」は東京駅を午後6時過ぎに出発、熊本駅に着くのは約18時間後の翌日正午前。飛行機なら2時間もかからない。

 ブルトレの一般的な定義は、14系や24系と呼ばれる青い塗装の寝台車を機関車が引っ張る特急列車(銀河は急行)。現在、東京と九州、北海道、大阪と東北などを結ぶ9路線がある。このほか、電車タイプの寝台特急である「サンライズ出雲・瀬戸」(東京―出雲市・高松)や、比較的新しい車両の豪華寝台特急である「トワイライトエクスプレス」(大阪―札幌)や「カシオペア」(上野―札幌)がある。

 ブルトレの歴史は、56年に営業を始めた東京―博多の「あさかぜ」に始まる。あさかぜは58年から冷暖房完備の新型車両に編成を変えて以来、「走るホテル」と呼ばれて親しまれたが、乗車率が2割台に落ち込み、05年春に廃止された。

 JR各社は、関係部署の担当者による通称「ブルトレ会議」で、ブルトレの将来について検討を進めている。ほかの路線についても、新幹線の開業時期などに合わせて廃止することを視野に、検討しているという。

 《ブルートレイン》 青い寝台車を、機関車が引いて走る列車の愛称。商標権はJR東日本のほか、サンリオやタカラトミーなど数社が持つ。56年に運行を始め、松本清張推理小説「点と線」にも登場する「あさかぜ」が国内の第一号。70年代後半にはブームが起き、小説の舞台に何度も使われたが、新幹線開通に伴って利用は減少、路線は相次いで廃止された。海外では「世界一豪華」と称される南アフリカ寝台列車「ザ・ブルートレイン」が有名。

*1:現在新聞をとっていなかったので知らなかった