aki阿房列車のリベンジブログ

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自分っていったい…

いま、19時27分。喫茶店で「嫌われ松子の一生」を読み終えた。
いま、直感的に思うことは、松子は誰がなってもおかしくない…
もう一人の主人公、川尻笙も、そして自分もまたその一人かもしれないと思った。
このまま感想を綴るとネタバレになるので、自宅に帰ってからPCに向かって書くことにする。
(以下、すでに本や映画で結末を知っている方以外は読まない方がいいかも)
本を読んだ限り、川尻松子は「嫌われ」ていたとは思えない。むしろ、松子自身が避けていたと思う。
松子という女性は「愛」に飢えていて、しかも、不器用な生き方しか出来なかったんじゃないか?
病弱の妹に親の愛が傾倒されたものの、努力して勉強し国立大学〜中学教師の道までは順調だった。
しかし、その後の事件からの転落人生はすさまじいものがあった。自分で言うのもなんだが、視野が狭いというか、もろいというか、転落の衝撃もすごい。最後はリンチ殺人されてしまったんだから。
転じて、エリート人間の転落も視野が狭くもろい。かつての自分もそうだった。
いまや一流大学を出ながら、就職活動戦争に負けて、いや、それ以前に避けてニートになる連中も多い。結局、彼らは人生に対して「愛」に飢えているのではないか?とこの本を読んでそう思った。
自分も思春期に、人間不信に陥って勉強して国立大学〜有名企業のグループ会社に入社したが、職場の人間関係や仕事に疲れて転落しかけた。しかし、今底辺にいても家族の「愛」に支えられている。
そのことで、自分は救われた…松子にならずにすんだ。